長いこと人間として暮らしていると、色々なしがらみや厄介ごとが増えて荷物がだんだん重くなってくる。
重いからと言ってそう簡単に「ぽーい!」と放り出すわけにも行かないので、なんだかんだ言いながらも皆、日々色々背負って暮らしている。
毎日ゴールデンレトリバーの生き様を見ていると、「潔いなぁ」と思う。
そうだ!犬を見習ってスッキリ潔く生きてみたらどうだろう。
頭でっかちな人間だからこそ、犬から学ぶべきところはたくさんあるのではないだろうか。
ここでは、私が常々、「犬ってすごいなぁ」と思っていることを挙げてみた。
犬種や性格によって個体差はあるだろうが、ほとんどがどの子にも当てはまることばかりである。
シンプルに今を全力で生きる
犬は今を生きている。
「明日雨で散歩なしっぽいしガン萎えなんすけど」とか考えない。
まだ見ぬ未来を憂いて嘆くなんてことはしない。
過去を振り替えって悔やむこともほとんどない。
ネガティブな感情をいつまでも引きずらないので、立ち直りも早い。
叱られてションボリしても、終わった途端にご機嫌モード、
私「だめでしょ( *`ω´)」
ライ「ションボリV◞‸◟V」
私「わかった?もうしない?( *`ω´)」
ライ「わかったー!おわったー?あそぶ〜?ぃヤッホ〜!」
私「まだ終わってな〜いっ!!!!٩(๑`^´๑)۶」
怒られている側からかぶせ気味でリセットしてくる。
確かに人間は過去を振り返って反省したり、未来を想像して予定を立てたりすることも必要で、そこまで刹那的には生きられない。
でも、今が大切なのは犬も人も一緒。
もう少し上手に切り替えスイッチを押せるようにしたい。
犬にとっては「明日たくさん遊んであげるからね」の先の約束より、
今、少しの時間でも抱きしめてあげることの方が重要なのかも。
ストレートな感情表現
ゴールデンレトリバーは基本明るい。
ポジティブシンキングの鬼と言ってもいいくらいだ。
自分の心に正直だから「好き」を全力体当たりで伝えてくる。
「しつこくしたら嫌われちゃうかな?」とか
「急に抱きついたら迷惑だろうか?」なんて考えない。
さすがに同じことを人間がやるとかなり危険なのでそのまま真似はできないが、まっすぐな気持ちには感心する。
人は言葉で武装して、自分にも他人にも嘘をつく。
たまには心を開放して、自分の気持ちを体で表現してみてもいいのかも。
うちの芝生が一番青い
人間はついつい他と比較して羨んだり落ち込んだりしてしまう。
犬は、「〇〇ちゃんちはお金持ちでオモチャいっぱい買ってもらっていいなー」とか
「〇〇くんちは広くてきれいなお庭があるのにうちはボロくてヤダ」なんて多分思っていない。
もし引越して環境が変わっても、「前の家の方が良かった」なんて比べたりせず、今ある環境に順応する。
確かに人間は他と比較することで奮起したり、成長につながったりもする。
ただ、人は自分のダメな所を他人の優れている所と比較しがちで、そんなことをしてもきっと意味がない。
揺るぎない愛
犬は意外と見た目で物事を判断していると思う。
人間の何倍もの嗅覚や聴覚を持っている割には、案外パッと見の印象でビビったりもする。
でも、外見や肩書きで人をランク付けすることはない。
地位や名誉、富や名声も全然関係ない。
どんな私でも変わらず愛してくれる。
じっと我慢の忍耐力
犬は痛みに強いのだろうか?
「野生下においての犬は弱みを見せることは死に直結する。」
「だから痛みに強いのではなく、痛みに対して我慢強い。」
とも言われる。
のほほ〜んと平和に眠る毛むくじゃらを野生動物に例えるのもどうかと思うが、実際、痛みを我慢してしまい、だいぶひどくなってからやっと気付くということはある。
そこまで耐える必要はないかもしれないが、全然我慢できなくてすぐ弱音を吐く私は見習った方がいいかもしれない。
毎日のお留守番にもじっと耐えて待っている。
ひとりぼっちで淋しくても、怒ったりしない。
車の音や足音に耳を傾け、私たちの帰りを100パーセント信じて待っていてくれる。
ご機嫌な笑顔で迎えてくれると分かるから、急いで家に帰りたい。
遊びに手を抜かない
犬は遊ぶときは真剣に遊ぶ。
いつだって好奇心を忘れない。
いくつになってもキラキラした目で夢中になれる。
人は歳をかさねるにつれ、明日の仕事とか筋肉痛とか色々考えてセーブしてしまいがち。
泥んこになって遊ぶなんて大人にはなかなかできないけど、
たまにはあと先考えず、全力で遊んでみてもいいんじゃないだろうか?
こまめな休息で急速充電
犬はよく寝る。すぐに眠る。
ちょっとした合間にも充電できるし、チャージ完了までが早い。
だからいつでも出動できる準備体制が整っている。
寝起きでいきなりパワー全開なのはほんと感心する。
そこまでのスキルを身につけるのは難しいかもしれないけど、ちゃんと眠ってこまめに休息をとるのは大切なこと、上手にオンオフ切り替えられるようにしたい。
全てを受け入れる包容力
犬を連れていると、すれ違う人がにっこりしてくれることがよくある。
セラピードッグの体をそっと撫でるだけで癒されたり、無邪気な子犬の映像を見るだけで幸せな気持ちになったり、犬の持つ能力は計り知れない。
悲しいときにはそばでなぐさめてくれるし、嬉しいときには一緒に笑ってくれる。
約束を破ってしまっても許してくれる。
何でも純粋に受けとめて、ただそこに居るだけで周りの人を笑顔にできる。
まとめ
犬は私に色々なことを教えてくれる。
真似したいと思うこともあれば、「そりゃ無理だ」と思うこともある。
犬と同じようには生きられないけど、参考にできることはたくさんある。
色んなことを複雑に考え込むより、すこしだけシンプルにストレートにしてみようかな。